肝斑や炎症後色素沈着をピーリングで改善
肝斑について
肝斑は、額や両頬、口唇上部、下顎などに対称性に生じる、薄茶色の色素斑です。
20歳以降の女性、特に30歳代~40歳代の女性に多くみられます。
肝斑の発症因子や悪化因子として
✔ ホルモン(妊娠・経口避妊薬・ホルモン製剤)
✔ 紫外線暴露
✔ 薬剤
✔ 皮膚への摩擦
などがあります。
炎症後色素沈着について
炎症後色素沈着(PIH)は、
✔ ニキビ
✔ かぶれ
✔ やけど
✔ アトピー性皮膚炎
など、皮膚の炎症が生じた後に残る色素沈着です。
一度生じると消退しにくいこともあります。
肝斑や炎症後色素沈着の治療では、従来、新たに産生されるメラニンを化学的(ピーリング)または物理的(レーザー等)に除去することを目的としていました。
ただ、治療の侵襲性が高い場合には、肝斑部に炎症を起こしてリバウンド作用が生じ、かえって悪化を招くリスクがありました。
REVERSE PEEL(リバースピール)について
肝斑に対する新たなアプローチ
Reverse Peel(リバースピール)は、コラーゲンピール(マッサージピールPRX-T33)に肝斑に効果的な成分を追加し、3段階に分けて薬剤を浸透させます。3つのピーリング剤を組み合わせる独自の施術により、肝斑や色素沈着を効果的に、より安全な方法で改善する新しいピーリング治療です。
「Reverse」 Peel という施術名からもわかるように、皮膚の深層に働きかけてから表層に働きかける「逆方向アプローチ」により、肝斑にアプローチします。
Reverse Peel は3段階構成
リバースピール1:トリクロロ酢酸、過酸化水素、コウジ酸
お肌に1つ目の溶液〈コラーゲンピール:PRX-T33〉を塗布します。 薬剤を浸透させるために、優しくお肌をマッサージします(マッサージピールと言われるのはこのためです)。
成分であるトリクロロ酢酸(TCA)が過酸化水素(H₂O₂)とコウジ酸を皮膚の奥(真皮層)まで届けます。過酸化水素はメラニンを酸化し、コウジ酸がメラニン生成を抑えます。低濃度の過酸化水素は炎症をコントロールします。
リバースピール2:高濃度乳酸、フィチン酸
次に〈高濃度乳酸ピーリング〉を塗布します。78%という高濃度の乳酸で表皮中層~深層のピーリングを行い、表皮深部に存在するメラニンを除去します。配合されているフィチン酸は鉄と結合し、メラニンの生成を抑制します。
リバースピール3:種々のヒドロキシ酸、フィチン酸、コウジ酸
最後に、〈ヒドロキシ酸とフィチン酸〉のピーリング剤で、表皮浅層のピーリングを行います。お肌のターンオーバーを正常化させ、メラニン色素を取り除く効果を高めます。コウジ酸がシミやくすみ、色素沈着を改善し、美白効果を発揮します。
Reverse Serum(リバースセラム)
施術の最後に、アフターケアとして「Reverse Serum(リバースセラム)」を塗布します。
この美容液は、トラネキサム酸やナイアシンアミドをはじめとした、美白に有効な成分が多く配合されており、肝斑や色素沈着の改善を促します。
リバースセラムは、ご自宅でのホームケアとしてもご使用してください。
(1日朝晩2回塗布)
さらに!WiQoとの併用がオススメです!
WiQo(ワイコ)のナリシングクリームやフルイドとの併用で、もっとツヤ肌に!
〈使用する際の順番〉
1⃣ 夜の洗顔後にReverse Serumを塗布
2⃣ WiQoフェイスフルイドを塗布
3⃣ その後30分置く
4⃣ WiQoナリシングクリームで保湿
わかこ皮ふ科クリニックでは、肝斑の治療に力を入れています。トラネキサム酸の内服、トレチノイン・ハイドロキノン療法、ピコレーザーによるトーニングや、ポテンツァ肝斑など、その方の肝斑の状態に応じてオーダーメイド治療をしていますので、肝斑治療を諦めていた方もご相談ください。
肝斑の詳細はコチラ
料金(税込)
リバースピール1回 | 27,500円 |
リバースピール5回コース(推奨) | 110,000円 20%OFF |
リバースセラム(ホームケア用としてご購入いただきます) | 17,600円 |
肝斑内服セット(トラネキサム酸・ビタミンC・ビタミンE) | 6,270円 |
リバースピールの概要・リスク
所要時間 | 60分程度 |
推奨回数・頻度 | 当院では2~4週間に1回のペースで5回継続する集中治療をお勧めしています。 |
洗顔・入浴・メイク | 当日から可能ですが、擦らないよう注意してください。SPF50のUVケアと保湿はしっかり行ってください。 |
副作用 | ・施術時に灼熱痛や⾚みが出現することがありますが、鎮静化します。(2剤、3剤では中和剤を使⽤することで改善します。) ・かさぶたができた場合は落屑するまで剥がさないでください。無理に剥がすと⾊素沈着や瘢痕の原因となることがあります。 |
ダウンタイム | 多くの方っはダウンタイムがなく、施術後は日焼け止めをしっかり塗布し、普段のメイクでお帰りいただくことができます。 敏感肌の方は、当日赤みが若干残る場合があります。赤みはほとんどの場合、数時間~3日程で消失します。お肌が敏感になっていると皮が剥ける事がありますが、無理に剥がさず保湿をしっかり行うことでトラブルが避けられます。 |
注意事項 | ・刺激に弱い⽬の周り(特に⽬尻)、⼩⿐、法令線付近、⼝周り(特に⼝⾓)、傷のある部位は肌の状態により治療を避ける場合があります。 ・トレチノインや過酸化ベンゾイルを使用されている方は、治療前後2週間の使用を控えてください。下記にあてはまる方は、安全の観点から治療が受けられません。 ・配合成分に対する過敏症の方 ・アルコール過敏症の方 ・妊娠、授乳中の方 ・重度の敏感肌 ・顔に強い炎症(アトピーやかぶれなど)、脂漏性皮膚炎がある場合 ・ヘルペス治療中の方 ・日光過敏症の方 |
よくあるご質問
Q.どのくらいで効果を実感できますか?
A.個人差はありますが、多くの方は3回目以降で色素の色調が薄くなったり、範囲が狭くなったりという変化を感じられるようです。そのため、当院では基本的に5回の施術で1クールとさせていただいております。
Q.1クール終わってから(ある程度満足する結果が出て終了した後)、再発はあり得ますか?また、再発を予防するための奨励方法はありますか?
A.はい、Reverse Peelの治療後に肝斑が再度濃くなる事はあり得ますし、日々の診療でも経験することです。再発予防の為に、Reverse Serumを継続して使用すること、常にSPF50以上の日焼け止めを使用すること、擦らないスキンケアを心がけることが重要ですが、女性ホルモンのバランスが変化した際や、マスクの摩擦によって悪化することもあります。当院では、再発予防のためのスキンケアにも力を入れておりますので、ご相談ください。
Q.他の施術との併用は可能でしょうか?
A.〈レーザー/ケミカルピーリングなどの施術を先に受ける場合〉は、1か月空けてからReverse Peelの施術を行います。〈Reverse Peelを先に行う場合〉は、1週間程度空けて他の施術を行います。
Q. Reverse Serumとハイドロキノン(HQ)を併用できますか?
A.併用可能です。また、HQは長期に使用できませんが、HQ休薬期間中もReverse Serumは継続使用が可能です。HQは色素沈着を「治療」しますが、Reverse Serumは色素沈着を「治療」かつ「予防」します。
Q. Reverse Serumとトレチノインは併用できますか?
A. リバースピールの治療中はトレチノインの塗布ができませんが、治療後のメンテナンス時などは、併用していただけます。