医療脱毛の基礎知識

日本で医療脱毛が始まったのが約20年前。それから脱毛のニーズは高まり、広く普及してきましたが、長野では脱毛いうとエステサロンでの施術を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。実は、脱毛は法律で決められた医療行為であり、医療免許を持つ医師もしくは看護師が行うものと定められています。誰でも気軽に脱毛をする時代になったからこそ、正しい知識を持って安全で効果的な脱毛を受けてうけていただきたいと思います。

レーザー脱毛とは?

メラニン色素に対して選択的に吸収されやすいレーザー光を照射することで、メラニン色素を多く含んでいる毛が光エネルギーを吸収し、熱に変換されます。その熱が毛の周囲の毛包・毛乳頭部に対して拡散することで毛の組織を破壊。脱毛効果が得られます。

レーザーの標的組織は、①皮脂腺開口部、②バルジ領域にある幹細胞、③毛乳頭が想定されています。

 

毛周期について

毛には毛周期とよばれる一定の周期があり、成長期→退行期→休止期の順で移行します。
成長期は、毛の細胞が活発に働き、毛が成長し頭皮に伸びてくる期間で、毛包にメラニンを含むメラノサイトが存在します。退行期は、成長し終えた毛が毛乳頭と離れるまでの期間で、休止期になると毛が自然に抜けてきます。

レーザー脱毛の効果があるのは成長期の毛のみです。

そのため、最初のレーザー脱毛を受けた後は、退行期・休止期が過ぎるのを待ち、再び成長期になってから2回目のレーザー脱毛を行う必要があります。

エステサロン脱毛と医療脱毛の違い

エステ脱毛で得られる効果は「永久脱毛」ではなく、「一時的な減毛」です。

脱毛は、毛を生成する組織を破壊することなので、法律で決められた医療行為に当たります。そのため、医療機関以外では、脱毛行為をしてはいけません

エステの脱毛は、「一時的に毛を減らす」施術であり、施術後にまた毛が生えてくるまでの期間を長くするだけなのです。

減毛効果は一時的で、放っておけばまた毛が生えてくるため、定期的に施術を受け続けなければいけません。

ずっと通い続けて、日々の自己処理が楽になる効果で満足される方ならいいのでしょうけれど、永久脱毛を望むならやはり医療脱毛がおすすめです。

その他にも、様々な違いがあります。

医療脱毛 エステサロン脱毛
方法 レーザー脱毛
当院では、厚生労働省承認のレーザー脱毛機『ジェントルマックスプロ』を使用
光脱毛など
医療資格を持っていなくても扱うことのできる、エステサロン用の脱毛器
医師の診察 あり なし
効果 1回の効果が高く、永久脱毛が可能 一時的な『減毛』で、永久脱毛はできない。
※毛をつくる細胞を破壊するほどの パワーを出すことはできない。
脱毛期間 短期間で脱毛できる 永久脱毛できないので長期間通う必要がある
費用 一回ごとの費用はエステ脱毛より高いが、回数が少ない。 一回ごとの費用は医療脱毛より低いが回数が多いので注意が必要。
施術者の資格 医療資格をもつ医師や看護師が施術 資格がなくても施術ができるため、火傷などのトラブルのリスクもある
副作用への対応 万が一のトラブルの際には医師が診察して迅速に対応する サロンでは対応できないため、自分で医療機関を受診する必要がある