手掌、足底、腋窩の多汗症に対し、20%塩化アルミニウムの外用療法を行っています。
塩化アルミニウム液は、汗を出す管(汗管)の細胞に作用し、この管を閉塞させることで発汗が減少するといわれています。
この治療法は、保険適応外のため、100mlを¥1,320(税込)で提供しております。
メリット
自宅で気軽に治療できる。わき、手足、頭や顔など、多汗の部位を問わず使用できます。
年齢を問わず治療が可能です。
デメリット
塩化アルミニウムは現在,保険診療に適用のある外用薬がないため、院内製剤として一般的に自費処方しています。
外用での皮膚炎が生じた場合は、外用液に精製水を加えて濃度を薄めます。また休薬した上でステロイド外用を塗布します。
傷がある部位への使用は控え、またヒリヒリするようなら使用中止が必要です。
治療法
腋窩(わき)全般と掌蹠(手のひら、足の裏)の軽症例の場合
※通常は1日1回でいいですが、皮膚炎が生じない限り日中に外用しても構いません。
手掌の中等症~重症例の場合
足底の中等症~重症の場合
料金
治療の注意点と副作用について
外用の頻度について
効果が現れるまで2~3週間かかりますが、その間毎日続けることが大切です。効果が現れたら2日に1回→3日に1回と徐々に外用の間隔を開けてもよいですが、週に1回~2回を維持してください。
閉鎖密封療法(ODT)について
掌蹠(手のひら、足の裏)の中等症~重症例では、外用液を単純に塗布するよりも、綿手袋やガーゼに含ませてから、さらにプラスチック手袋やラップで覆うODTの方が効果が高まり有効です。
副作用について
副作用で高頻度なものは、外用液による刺激皮膚炎です。刺激炎が生じたときは、外用液に精製水を加えて濃度を薄めて下さい。また一旦外用液の塗布を中止したり、ステロイド外用薬を塗ることも有効ですので、ご相談ください。