パッチテスト(接触皮膚炎)

パッチテストは、アレルギー性のかぶれの原因を調べる検査です

かぶれの種類について

かぶれには、『刺激性』のものと『アレルギー性』のものがあります。

刺激性のかぶれは、かぶれの原因になるものと接触後、すぐに発症します。
かぶれの症状は原因物質が触れた部位だけに認め、痒みはあまり強くないこともあります。はじめて接触した場合にも生じます。

一方、アレルギー性のかぶれは、かぶれの原因になるものと接触した部位を越えて皮膚炎がひろがります。発赤、腫れに加えて小水疱を生ずることがあり、痒みが強いのが特徴です。はじめて接触したものでは発症せず、原因が分かりにくいこともあります。

パッチテストについて

パッチテストは、アレルギー性のかぶれの原因を調べる検査です。

当院では、

  • 金属アレルギーを調べるパッチテストと、
  • 日本人がかぶれやすい原因物質24種類を1度に検査できるパッチテストパネルS

の検査が可能です。

金属パッチテスト(保険適応)

金属に対するパッチテストを行っております。

歯科金属やピアス、ネックレスなどの金属製のアクセサリーにはいろいろな金属が含まれ、アレルギー反応が起こることがあります。

アレルギーの原因となる金属を特定し、除去することで、かぶれを予防し、金属アレルギーが関与することのある皮膚疾を改善できることがあります。

また、金属アレルギーの検査を受けることで、歯科治療やピアスの穴あけ時に安全な金属を選ぶことが可能となります。

パッチテストでは、16種類の金属を検査することができます。

番号 試薬金属 検査金属
1 塩化アルミニウム2% アルミニウム
2 塩化コバルト2% コバルト
3 塩化第二スズ1% スズ
4 塩化第二鉄2%
5 塩化白銀酸0.5% 白銀(プラチナ)
6 塩化パラジウム1% パラジウム
7 塩化マンガン2% マンガン
8 三塩化インジウム3% インジウム
9 四塩化イリジウム1% イリジウム
10 臭化銀2% 臭化銀
11 重クロム酸カリウム0.5% クロム
12 硫酸クロム2% クロム
13 硫酸ニッケル5% ニッケル
14 塩化亜鉛2% 亜鉛
15 塩化金酸0.2%
16 硫酸銅1%

パッチテストパネルS

日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会が選定した日本人で陽性率が高い原因物質を一度に検査することが可能です。

 

検査方法

パッチテストの検査シートを上背部、肩甲骨の内側に1枚ずつ貼ります。

検査のスケジュール

かぶれ(接触皮膚炎)

  1. パッチテスト(接触皮膚炎)

    パッチテストは、アレルギー性のかぶれの原因を調べる検査です