多汗症について

当院では、原発性局所多汗症診療ガイドラインに基づいた多汗症の治療に力を入れておりますので、まずはご相談ください。

多汗症について

多汗症とは

エクリン汗腺からの発汗は、
〇体温調節機能
〇湿度保持機能
〇細菌、ウイルスなどの侵入を防御する自然免疫機能
に重要な役割があります。

ただし、「特に原因がないにもかかわらず過剰な量の汗が出てしまい、日常生活に支障が生じている」状態を原発性多汗症といいます。

原発性多汗症のなかには、大量の汗をかく部位に応じて
■腋窩(わきの下)多汗症
■手掌(手のひら)多汗症
■足底(足の裏)多汗症
■頭部・顔面多汗症
に分かれます。

※多汗症には、原発性以外にも続発性全身性多汗症があります。続発性には結核などの感染症、甲状腺機能亢進症、褐色細胞腫などの内分泌代謝異常、神経疾患や薬剤性のものがあります。

原発性多汗症の診断基準

✔続発性多汗症が除外されていること
✔局所的に過剰な発汗が明らかな原因がないまま 6 カ月以上認められること
✔以下の 6 症状うち 2 項目以上あてはまる場合
を多汗症と診断しています。

1)最初に症状がでるのが 25 歳以下であること
2)対称性に発汗がみられること
3)睡眠中は発汗が止まっていること
4)1 週間に 1 回以上多汗のエピソードがあること
5)家族歴がみられること
6)それらによって日常生活に支障をきたすこと.

発汗により試験の答案用紙が破れたり、パソコンなどの電気機器が壊れる、発汗が恥ずかしくて手を握れないなどの支障が生じます。

治療法

外用治療
塩化アルミニウム外用

塩化アルミニウムの外用は全ての部位の多汗症に対して第 1 選択にすることが推奨されています。

メリット
自宅で気軽に治療できる。わき、手足、頭や顔など、多汗の部位を問わず使用できます。
年齢を問わず治療が可能です。
デメリット
塩化アルミニウムは現在,保険診療に適用のある外用薬がないため、院内製剤として一般的に自費処方しています。
外用での皮膚炎が生じた場合は、外用液に精製水を加えて濃度を薄めます。また休薬した上でステロイド外用を塗布します。
傷がある部位への使用は控え、またヒリヒリするようなら使用中止が必要です。

詳細はこちらへ

 

抗コリン外用薬

外用の抗コリン薬が、原発性腋窩多汗症に保険適用となりました。
エクロックゲル🄬やラピフォートワイプ🄬の処方を行っております。

メリット
自宅で気軽に治療できる。わき、手足、頭や顔など、多汗の部位を問わず使用できます。
年齢を問わず治療が可能です。
デメリット
塩化アルミニウムは現在,保険診療に適用のある外用薬がないため、院内製剤として一般的に自費処方しています。
外用での皮膚炎が生じた場合は、外用液に精製水を加えて濃度を薄めます。また休薬した上でステロイド外用を塗布します。
傷がある部位への使用は控え、またヒリヒリするようなら使用中止が必要です。

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内服治療
プロバンサイン

プロバンサインは、日本で唯一、多汗症に対する保険適用を有する抗コリン薬です。
エクリン汗腺の交感神経から発汗の指令を受け取る部分をブロックすることで、発汗を抑えることが期待できます。

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理学治療
イオントフォレーシス

イオントフォレーシスは、多汗を認める手掌、足底を水道水の入った容器の中に浸し、10~20mAの直流電流を流す方法で、
手掌、足底の多汗症に有効な治療法です。

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注射薬
A型ボツリヌス毒素(ボトックス)の局注療法

当院では、腋窩多汗症においてのみ、自費でボトックス注射を行っております。
一回の治療で4~9カ月効果が持続しますので、年1~2回の治療で維持できます。

よくあるご質問

多汗症と腋臭症(わきが)は一緒ですか?

人の汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類があります。多汗症の原因となるエクリン腺は全身に分布し、発汗により体温を調節したり、精神的な緊張によって発汗したりします。

一方、アポクリン腺は腋窩や外陰部、乳輪など限られた部位に分布し、アポクリン線からの臭いはもともとはフェロモンの役割を果たすものでした。誰にでもアポクリン腺は存在しますが、腋臭症の人はアポクリン腺が大きくて、その数も多く分泌量が多い傾向があります。

また、腋臭症は優性遺伝しますが、日本人ではその頻度は約10%と白人や黒人に比べると少数です。腋臭症に対しては皮膚表面の細菌を減らすため、腋を清潔に保ち、デオドラント剤などの使用をお勧めします。

多汗症

  1. 多汗症について

    当院では、原発性局所多汗症診療ガイドラインに基づいた多汗症の治療に力を入れておりますので、まずはご相談ください。

  2. 腋窩多汗症治療薬

     

  3. プロバンサイン内服

  4. イオントフォレーシス治療

    水道水イオントフォレーシス療法は、保険診療の掌蹠多汗症(手足の多汗)に対して行う治療です。

  5. ワキ汗ボトックス注射

    ワキ汗ボトックス

  6. 塩化アルミニウム外用療法