ワキ汗ボトックス
交感神経から伝達される汗を出す信号を、注射薬でブロックして、過剰な発汗を抑える治療法です。
ボツリヌス菌がつくる天然のタンパク質を有効成分とする製剤を、ワキに直接注射します。
使用するのはボツリヌス菌がつくるタンパク質から精製された薬であり、ボツリヌス菌そのものを注射するわけではありませんので、感染の心配はありません。
ボツリヌス療法は1989年以降、世界90カ国以上で認可されており、日本でも1997年以降、まぶたや顔面のけいれん、脳卒中後の手足の筋肉のつっぱりなど、ワキの多汗症以外の治療にも広く使われています。
※当院では、成人の方を適応に自費診療で治療を行っております。
このような方におすすめです
✔ワキに汗ジミができて人目が気になる
✔ワキ汗が目立つ色の服が着られない
✔ワキ汗で周囲の目が気になって、勉強や仕事に集中できない
✔白いシャツや下着のわきの部分が黄ばんで長く着られない
✔汗の臭いが心配で人間関係がうまくいかない
✔ワキ汗が気になり、1日に何度も制汗剤を塗り直す
✔ワキ汗パッドやタオルが手放せない
✔緊張するとワキ汗がでて、意識するともっと出てしまう
治療効果
〇発汗を抑える効果は通常、治療後2~3日であらわれ、効果は約4~9か月持続します。
〇効果の程度や持続期間には個人差があります。
〇完治を目指す治療法ではありませんので、症状が再びあらわれたときには、あらためて治療を行います。
副作用
注射後、まれに次のような副作用を生じることがあります。多くは一時的なものですが、程度が強い場合など、気になるときには医師に相談してください。
〇注射部位の赤み、腫れ、痛み
〇倦怠感
〇わき以外の部位で汗が増えた
治療を受けられない方
・全身性の神経筋接合部の障害をもつ患者(重症筋無力症、ランバート・イートン症候群、筋萎縮性側索硬化症等)
本剤は筋弛緩作用を有するため、病態を悪化させる可能性があります。
・妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳婦
・本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
・小児
治療に注意
・慢性の呼吸器障害のある患者
本剤の投与により、病態を悪化させる可能性がある。
・重篤な筋力低下あるいは萎縮がある患者
本剤の投与により、症状を悪化させる可能性がある。
・閉塞隅角緑内障のある患者又はその素因(狭隅角等)のある患者
本剤はアセチルコリンの放出抑制作用を有するため、症状を悪化させる可能性がある。
・神経学的障害のある患者
嚥下困難等を有する患者、脳性麻痺等重度の障害を有する小児患者、痙縮患者等では、投与部位以外の遠隔筋に対する影響と考えられる副作用のリスクが増加するため特に注意すること。
・高齢者
一般に、生理機能が低下しているため、少量から投与を開始するなど慎重に投与すること。
併用に注意が必要な薬剤
以下の薬剤との併用で、閉瞼不全、頸部筋脱力等の過剰な筋弛緩があらわれたり、嚥下障害の発現が高まる可能性があります。
筋弛緩剤(ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物、ダントロレンナトリウム水和物等)
筋弛緩作用を有する薬剤
・スペクチノマイシン塩酸塩水和物
・アミノグリコシド系抗生物質(ゲンタマイシン硫酸塩、フラジオマイシン硫酸塩等)
・ポリペプチド系抗生物質(ポリミキシンB硫酸塩等)
・テトラサイクリン系抗生物質
・リンコマイシン系抗生物質
・抗痙縮剤(バクロフェン等)
・抗コリン剤(ブチルスコポラミン臭化物、トリヘキシフェニジル塩酸塩等)
・ベンゾジアゼピン系薬剤及び類薬(ジアゼパム、エチゾラム等)
・ベンザミド系薬剤(チアプリド塩酸塩、スルピリド等)
※他のボツリヌス毒素製剤との同時投与は原則として避けること。
費用
ご予約方法
ワキ汗ボトックスの診察のみ希望
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当日、治療もご希望の方
クリニックに直接お電話ください。(☎026-217-1230)
スタッフがご希望の日時を伺い、予約をお取りします。